Column
ウェス・アンダーソン監督「犬ケ島」
『犬ヶ島』20世紀フォックス映画
© 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
絶賛公開中
公式HP http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/
ウェス・アンダーソン監督の日本愛が熱すぎる。
この映画は他の国でどんな印象を持たれているのか!?
とっても気になります。
よくぞ制作してくださいました。
💛💛💛
サイレント映画の伴奏者として、
ストーリーをもりあげる映画音楽とは?という目線で
ウェス・アンダーソン監督の「犬ケ島」を見ました。
そのサウンドはすべて太鼓!まつりばやしでした!!
ラジオのジングルのように、太鼓×はだかの男衆3人が登場します。
ストーリーは3部作。
20年後、メガ崎市では病気を恐れて小林市長が「犬ケ島」に
犬を追放することを宣言。
悲しみと怒りの犬たちが集まる島に、
小型飛行機で自分を守ってくれた犬を探しに来た少年、アタリ(12)
かつては快適な暮らしをして、身だしなみなんか気にしていた犬5匹と出会い、
「がんばってる少年なんで、助けてやろう」と一致団結。
小林市長の闇の手から犬たちを守ることはできるのか!!!
犬たちの病気を治す薬の研究者もがんばるのだけれど、
闇の力に、にぎりつぶされたりして。
いつの時代も権力と悪は世にはびこるのだな、とか思いながら
未亡人役のオノ・ヨーコの吹き替えのナチュラルさに驚いたりして。
他にも、エドワード・ノートンや、ビル・マーレイ、
ジェフ・ゴールドグラム、スカーレット・ヨハンソンなど
ものすごい人たちが黒い犬や茶色い犬を演じています。
手作業でつくる900近くのキャラクターは、
1人につき数千個の表情を作成したそうで、
HPにあるメイキング動画は目と心を奪われます。
少しずつキャラクターを動かして14万4000枚もの写真をこま撮り。
画面の隅々まで丁寧に「近未来の日本」がひろがっていて、
一瞬でも見逃すのがもったいないな、と思いました。
絶賛上映中。